2012年8月22日水曜日

Panasonicは日本の家電メーカーで突出している

おはようございます。
昨日のニュースなので特に突っ込む必要もないのですが

パナのスマホ家電の未来感がヤバイ! 外からスマホでエアコンオン

う、う〜ん・・・。

個人的には未来感よりも終末感が漂っているように感じるのですが。


9月25日に4モデルが発売されるドラム式洗濯乾燥機。NFCで洗濯機にタッチすることで、クラウドサーバー経由で洗剤や柔軟剤の量や衣類や汚れに合った選択コースを選んでくれる。予想価格は34~35万円前後
これが1番の突っ込みどころみたいですね。
まず価格・・・!!
家電量販店の売り場に行く事を想像しましょう。
我々のような比較的若い20代以下の世代(30代がどうやって買い物するのかはイマイチ分かりません)は「家電量販店は実物に触れる場」 くらいにしか考えていないフシがありますので、インターネットを使ってモノの市場価格というのを調べたりしますが我々の親の世代などはそうはいきません。
私の母親も何も調べずに家電量販店にいきますし、祖父母などもっとその傾向は強いです。
そのように何の知識もなく家電量販店に行く人々を想像したら!
まず価格でほとんどの人の対象から外れるでしょうね・・・。
手が届かないものにはハナから興味など湧かないものです。
このご時世に洗濯機に35万円を出せる人間がどれほどいるのか。
こういったものにお金をポンと出せるのは余裕のある年金世代でしょうが、その歳の人間にNFCやらクラウドやらそもそもスマホやらの操作を要求するのは無理な話です。
ターゲット層を知りたいですね。
2014年度の売上の目標はこの未来感溢れるラインナップ総勢で2000億円らしいですが、間違いなく痛い目に遭いますね。

そしてクラウド・・・意味を感じませんね。
クラウドを利用する利点の1つとして端末のパワーに依存しなくて済むというところがあるのですが、それを洗濯機に求めるのはちょっと無理ですし、そもそも適用できません。
そのおかげでクラウド化による副産物としての低価格も失われています。
つまり、クラウドサービスを付加(しきれていませんが)してしまった故に本体の値段が上がってしまったという、テック界では理解し難い状態なのです。

経営陣が何を考えているのか、ほとほと理解に苦しみます。
これにゴーサインを出せることが不思議でなりません。
官僚制組織は現場とトップとの間の情報交換が上手くいかないとは言いますが、これが実例ですね。
営業部の人々はさぞかし気分が悪くなったでしょう。
営業の成否はその人の腕(詐欺的な)ももちろんありますが、売っている商品が魅力的かどうかの方が大きいですからねえ。
実際に営業する人が「ダメ」などと考えてしまうような商品なら最悪です。
営業にその感情が出てしまって自信がないトークになってしまうでしょうから。
気の毒です。

まあPanasonicはいわゆるスマート家電なるもので家にある家電全てをスマホなどで制御出来る世界を構想しているのでしょうが、戦略的に厳しいかな〜。
これらに全部Wi-Fi搭載してAndroidも搭載して〜って話ならオープンですし、他のメーカーが同じようなスマート家電をリリースしてもそれがAndroid搭載なら運用の段階で困ることもありませんし。
でもそれだと個人情報ガーという人が出てきます。
そういう人は始めからそういったものを使わなければいいだけです。

まあとにかくPanasonicは突出して頭の悪い集団でした、という話でした。

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